第三の目が開く「トラタック瞑想」
第3の目とは
眉間には第三の目があると言われています。インド人女性が赤い印をつけていたり、奈良の大仏やその他の如来像には白毫(びゃくごう)というイボのようなものがあります。ヨガではこの位置には、7つのチャクラの一つ第6チャクラであるブラウチャクラがあるとされています。
第6チャクラは目に目えないものを見る力があると言われています。物事や人の外見、見た目に惑わされずに、その本質や内面を見ることができます。このことから、第三の目が開くと直感力が高まると考えられています。
医学的には松果体の活性化
ヨガはすごいもので医学においても1960年頃に松果体という器管とその機能が解明されてきました。松果体はグリーンピースくらいの大きさで脳のちょうど真ん中あたりにあります。内分泌器といってホルモンを分泌する器管であり、松果体はメラトニンを分泌します。明るい時はメラトニンの分泌は抑えられ、暗くなると多く分泌されます。人間の体内時計を構築しているものです。
この松果体は頭頂眼が変化(退化?)したものだと考えられていますトカゲやカエルの眉間をよく観察すると灰色の点があります。ここで光を検知したり、季節の変化や、日の長さなども感じ取っています。遥か昔に絶滅した哺乳類の一部の化石からも、頭頂眼が見つかっており、人類は進化の過程において頭頂眼を失って弱体化し松果体となったと考えられています。
松果体を活性化させるトラタック瞑想
松果体が活性化した状態が第三の眼が開眼した状態、第6チャクラが開いた状態と考えることができますが、瞑想やヨガによって活性化をすることができます。中でもトラタック瞑想という方法は第三の眼の開眼に効果があると考えられています。
トラタック瞑想は一点を凝視するという方法で行います。薄暗い部屋で、胡座などの楽な姿勢で背筋を伸ばして座ります。机の上などにキャンドルをおいて、それを凝視し続けます。5分くらい凝視したら、いったん目を閉じますが、残像のように残っていますので、それをさらに凝視し続けます。残像が消えてしまったらもう一度目を開けて凝視する、ということを繰り返していきます。
呼吸も大切ですし、チャクラは順番に開いていくとされていますので、呼吸法やその他のヨガの訓練もしながら、トラタック瞑想も行なっていくとよいでしょう。
考えるな 感じろ
ヨガで伝えられてきたことが、後々に、医学や科学の発展によってわかってくるということがよくあります。昔の人は本当にいろいろなものを感じ取っていたのだと思います。現代に生きる私たちは目に見えるものや、科学を絶対視しすぎているのだと考えます。日々、感じるということに時間を使いたいものです。