熱が出ても 熱は下げるな

薬はダメ 絶対

 風邪を引いたら、解熱剤を飲んで熱を下げるというのが一般的な治療だと考えられていますが、そんなことをしたら治りません。治りませんというのは、熱は下がるけれど、熱の原因の根本の改善ができないということです。

 西洋医学では、出てきた症状が悪いもの、その症状を消すということを治療だと考えています。しかし、東洋的にはそうは考えていません。熱が出るのも、くしゃみが出るのも、できものができるのも、全ては体の自浄作用、自己治癒力です。

体の自己治癒力

 熱が出るのは、体に悪いものが入ってきたから。発熱することで免疫細胞を活発にして、悪いものをやっつけてくれるわけです。具体的にはウイルスの侵入が脳の視床下部に伝わり、視床下部から体に色々な指令がでます。寒気を感じさせることで、暖かくさせようとします。皮膚近くの血管が収縮し、放熱が抑えられます。体が震えることで、摩擦で熱を起こします。

 このように、私たちが症状だと思っているものは、体の自己治癒力だということを認識して、体が起こしてくれるあらゆる反応に感謝をすることが大切です。

 タントラセラピーのセッションを受けていただくと、多幸感が一週間くらい続いたり、体が軽くなった、といったような、良い状態になることが多いです。でも、頭が痛くなった、熱が出たということもあります。しかし、これらも自己治癒力が働いた証拠です。

 このような、一見ネガティブとも思われる反応が起こった際に、やってはいけないのは「なんでこんな風になるんだろう」「セラピー受けなければよかった」「みんなはすごくよくなったのに私だけ」といったように思考がネガティブになってしまうことです。こんなことをしていると、自己治癒力が働かなくなって本当に体が悪くなってしまいます。

体に感謝する

 ですから、体がおこしてくれるあらゆる反応に感謝をすること。熱が出てくれてありがとう、悪いものを退治してくれてるのね。頭が痛いけど、浄化していってくれているんだ、ありがとう。こんな風に考えていると、自己治癒力が最大限に発揮され、悪いものを取り除くのも早くなりますので、結果的に熱などの症状も早く治ることとなります。

 体はすごい力を持っているもので、自分にとって悪いことなんておこしません。それを信じて、ただただ感謝するだけです。