相談「タントラセラピーを受けてから、急に涙が出てきたり、咳が止まらなくなることがあります。どうしたらよいでしょうか?』

 一見、タントラセラピーが悪いんじゃないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。実は、これこそが、僕たちの本能の力です。

 基礎講座に参加していただいた方や、個人セッションを受けられた方の多くは、体が軽くなった、心がスッキリしたというような良い感覚を持たれます。一方で、1割くらいはタイトルのように涙が止まらなくなった、咳が止まらなくなった、といったような一見すると体によくないことが起こっているのではと思えるような反応が出ることもあります。

 しかし、どちらも僕たちが本来持っている本能が働いていることが原因です。僕たち人間には、いえ、全ての生き物には自分の体を自分で治そうという機能が備わっています。自己治癒力とか、ホメオスタシスというものです。

 咳が出るとか、涙が出るとか、もっと言えば僕たちが病気だと思っているものも、その症状自体は悪くないと考えています。それは、体が自分で治そうとしている際に起こってくることだからです。好転反応といったりもします。

 一番勿体無いのは、なんでこんな病気になるのか、なんで涙が止まらないのか、なんで咳が止まらないのかと思い悩んでしまうことです。そうすると、体の自己治癒力が発揮できないばかりか、ストレスがかかり他にも悪影響が出てしまったりします。

 熱が出るとか、炎症が起こる、涙が出る、咳が出るといったことは、辛いと感じるかもしれませんが、体が頑張って治してくれているんだ、ありがとうございますと感謝をすることです。そうすることでえ、体の自己治癒力は最大限に働いてくれます。そうすれば、いつの間にか気になっていた症状が治まっていたということはよくあります。

 とはいえ、血がドバドバ出ている人にヒーリングをしたら治るよなどというつもりはありません。西洋的な医学も取り入れながら、しかしそれだけが全てではないということも考えて、本能を呼び起こしていってほしいと思います。