相談「25歳の息子がいます。普段は優しいのですが、たまに豹変して暴言をはきます。どうしたらいいでしょうか?」
相談内容
50代の女性からの質問です。ご本人に許可をとって、少し修正をして公開しております。普段は優しい息子さんで、家に帰ってきてもお母さんに仕事のことなど、話をしてくれるそうです。でも、突然キレるということがあって、どうしたら治るのかという相談でした。優しい息子さんで、お母さんのために何か調べたりしてくれるれど、わからなかったりするといきなり怒り出すということでした。
天蔵回答
どうしたらいいのかということにお答えすると、心配しなくていいです。
息子さんは、ちゃんと相手を選んで感情を出しています。お母さんとしたら、こんな風にキレる性格をなんとかしたいと思っているのでしょうが、断言できることとして、息子さんは職場でキレたり、友達にキレたりはしていません。
自分が溜め込んでいる感情をぶちまける先をちゃんと選んでいます。お母さんであれば、自分が何をしても、自分の感情をさらけ出しても見捨てられることはない。これは、お母さんがちゃんと息子さんを愛してきたからです。そして、その愛が息子さんに伝わっているからです。
だからそのままでいいのです。気をつけることは、お母さんが息子さんがキレた時に感情を揺さぶられないことです。お母さんが、精神的にまいってしまって、息子さんが感情をさらけ出す場がなくなってしまうと、息子さんは職場でキレたり、友人にキレたりしてしまいます。
次に息子さんが、キレた時には、「仕事や友人関係でつらいことがあったんだね。それを発散してくれているんだね。」と温かい気持ちで見守ってください。特に、お母さんの行動を変える必要はありません。いったん、受け止めてから、感謝とともに忘れてください。
人は、生きていく中で、特に人間関係においてストレスを溜め込んでしまいがちです。それを発散せずに、溜め続けると大変危険です。表面的には強そうに見ても、いきなり鬱になってしまったり、精神に異常をきたしてしまう場合があります。
感情の発散方法
感情の発散方法としては、スポーツをしたり、映画を見て泣いたり、ショッピングや博打など、人それぞれだんだんと見つけていくものです。今はお母さんに対してキレるという発散方法ですが、25歳ということで、まだまだ若いですし、仕事においても悩みも多い時期です。だんだんと成長していきますので、そのままでいい。
僕のおすすめの発散方法としては、瞑想です。1日10分でもいいです。夜寝る前に、その日に行ったできごとや、その時の自分の感情を俯瞰してみる。これができれば、事実は変わらなくても自分の受け止め方がだんだんと変わっていきます。
ただ、息子さんに、瞑想しなさいと進めても拒否される可能性が高いでしょうから、息子さんから相談があったら伝えるか、瞑想の本をそっとリビングにおいておくくらいでいいかと思います。
瞑想についてはこちらのコラムもご覧ください。